山田写真

早朝、中日新聞朝刊を開く。

この人は、彼や。

四十年前、外回りの途中でよく寄っていたレコード屋のにいちゃん。

レコード時代末期で、彼からレコードやCDをたくさん買った。

営業車のラジオで聴いて気に入った曲があると、このレコード屋のレジ前で彼に歌って聞かせる。

彼はすぐにそのCDを持ってきてくれ、それを買った。

洋楽の知識が豊富で、彼が勧めるCDをよく買った。

そうやって仲良くしていた。

ある日、ピアノを社員価格で買ってくれないかと頼んだら、二つ返事で手配してくれた。

娘のピアノ。

大きなレコードチェーン店だったので店に楽器は置いてなかったが、楽器部門もあったのだ。

小遣いを貯めて、アメリカ製の高いギターも彼から買った。

そんな話しを友人に話したら、連中が何本もギターも買うので、会社も転売を疑いそのルートは無くなってしまった。

言うんじゃなかったなぁ。

このことは、もう時効だよね。

ある日CDを買いに行くと、会社を辞めることになったと言う。

びっくりして僕が原因かと訊くと、実家の写真屋を継ぐことになったと言う。

以後、会っていない。

今度コーヒー豆を持って訪ねてみよう。

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