若い頃、
上司に連れられて昼ごはんに行った。
上司の先輩がやっている料理屋で、
昼の刺身定食のおまけに、
大将が自分のために作った塩辛を出してくれた。
薄味で塩辛というより烏賊の肝和えのようなものだった。
少しだけ食べて最後まで残したので、
大将が嫌いなら下げるぞと言うので、
楽しみで取ってあるのだから待ってと、
これをご飯にかけて食べるのだと。
大将が、
お前はネコかと言って、
じゃあもっと出してやると、
小鉢をいっぱいにしてくれ、
ご飯をもう一膳よそってくれた。
烏賊の肝和え丼。
犬派か猫派かと言われれば、
僕は圧倒的に犬派だが、
ご飯は猫派ということだろう。
