宮本輝を

本が好きなお客様が通ってくださる。

どうやら図書館と田島珈琲店がセットになっているらしい。

彼が来初めて二年以上になるが、

そう気付くまでに時間は掛からなかった。

彼が図書館の宮本輝を読んでしまい、

今度は買って読むようになった。

僕も彼に新刊の情報も出すようになった。

僕が宮本輝の「錦繍」を読んだのはいつのことだろう。

学生時代か、

それともそのあとか。

「青が散る」を読んだあとだろうか。

何れにせよ四十年近く前のこと。

そんなわけで、

彼の影響で昨秋からぽつぽつ読んでいる。

「いのちの姿」を読み終わったが、

中を見ずに買ったのでエッセイ集とは知らなかった。

最初は小説でなかったことで止めようと思ったが、

読んでみると「宮本輝」という人を知るにはいい本だった。

というより感動という言葉は的確ではないと思うが、

何か心を動かされる感覚があった。

そして次の朝、

「宮本輝」をもっと知りたくて、

近所のスーパーの中にある小さな本屋で、

吉本ばななとの対話集を買った。

昨夏、

自転車の旅先で買おうか迷った一冊。

この本は、

この小さな本屋にもあることを知っていた。

雨の定休日にふらふら歩いて行くには、

とてもいい目的だと思った。

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