独りになること

自転車を漕いで遠くへ出掛けるのは、

好きだということが第一にあると思うが、

それだけか。

漕ぎ始めは暑い寒い苦しい(こちらの方言では“えらい”という)言いながら進んで行く。

そのうちそれにも慣れてくると、

いろんな思いが湧いてくる。

仕事のこともあるが、

人を思うことが多い。

子供たちのこと、孫たちのこと。

自分のことも。

または「無」になっている。

景色を眺めながら、

実は路面を見ていることが多いが、

昼は何を食べるか、

おやつはどんなものがあるのか、

本に出会えるのか、

そんなとりとめのないことを考えながら、

家族や仕事、自分と無を思ってペダルを濃いでいる。

独りで居ることが好きだが、

脚が攣った時は、

その気が遠くなるほどの痛みで心細い…

自分勝手が手に負えない。

今日も独り、

ペダルを漕ぐ。

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