見上げれば

目が覚めた。

天気を携帯電話で確認すると、

時雨が三十分後に来ると天気予報が言う。

急げば間に合うと飛び起き、

大急ぎで着替えて自転車に飛び乗る。

風が強く、

この風が関ヶ原を越えて雨雲を連れて来るのだと思いつつ、

向かい風に息を荒くする。

はあはあではなく、ぜーぜーだ。

降られずに店に着きほっとする。

あれ?

いつもの時間に、

電車の遮断機や信号機の点検が入り、

踏切を照らす街灯が点くのに、

いつまで経っても点灯しない。

外の掃き掃除をしながら、

何か故障しているのかと思いつつ店内に戻り、

時計を見て笑ってしまった。

まだ四時前じゃねーか。

せっかくなので予定を繰り上げて、

二釜余分に豆を焼くことにする。

これを三文の徳というのだろうか。

年の瀬二十七日早朝。

故障しているのはオレだ。

記事のシェアはこちら
  • URLをコピーしました!
メニュー