お前ほど探した子供はおらん。
伯父や伯母によく言われた。
子供の頃、時は高度成長で片田舎にもその波は押し寄せた。
木製だった国道の橋はコンクリート製砂利道ばかりだった周りの道路はに掛け替えられ、砂利道ばかりだった道はアスファルト舗装になった。
周りは大好きなダンプカーとブルドーザーだらけ。
嬉しくて見に行ってしまうのだろう。
迷子になったとか、知らないところへ来てしまって不安になったとか、そんな気持ちになったことはない。
工事車両が出入りして見ているだけで幸せだったのだろう。
みんなで大探しをして、近所のクリーニング屋の親父さんが、配達途中で見つけくれたりしたらしい。
僕にはその記憶はないが、みんなで何回も大探しをしたそうだ。
ふらふらと何処かへ出掛けてしまうのは、今も同じか。
あの空の下、あの山の向こう、あの角をまわった先に何があるか見たいじゃないか。
どんな風が吹いているか、吹かれてみたいじゃないか。
